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甲状腺の病気

甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は甲状腺が働きすぎている状態で、甲状腺ホルモンの値が高く、身体の重要な機能が働く速度が上昇します。バセドウ病は甲状腺機能亢進症の原因として最もよくみられます。症状としては、心拍数と血圧の上昇、不整脈、過剰な発汗(暑がり)、神経質や不安、睡眠障害、意図しない体重減少、女性では月経周期の変化などがみられます。
 

甲状腺機能亢進症の高齢者では、このような特徴的な症状が現れず、虚弱、錯乱、引きこもり、抑うつといった、いわゆる無欲性甲状腺機能亢進症または潜在性甲状腺機能亢進症と呼ばれる状態になることがあります。甲状腺機能亢進症により眼に変化が生じると、患者は何かを凝視しているように見えることがあります。

診断は血液検査により確定されます。

 

 

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、甲状腺の働きが低下し、甲状腺ホルモンの分泌が不十分になる病気で、身体の重要な機能が働く速度が低下します。橋本病は甲状腺機能低下症の原因として最もよく見られます。症状としては、徐脈、体重増加、寒がり、便秘があり、顔の表情が乏しく、声がかすれ、話し方はゆっくりになり、まぶたは垂れて、眼と顔が腫れます。毛髪は薄く、粗くなり、乾燥してきます。うつ病の症状や認知症と間違われるものもあり、この傾向は特に高齢者でよくみられます。女性では、甲状腺機能低下症によって月経周期に変化が生じる場合もあります。甲状腺機能低下症では多くの場合、血液中のコレステロール値が高くなります。

通常は1回の血液検査で診断が確定されます。甲状腺機能低下症の人は、生涯にわたって甲状腺ホルモンの投与を受ける必要があります。

 

 

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